


車窓が最近とても気になっている。
動いている箱が車内ほどの大きさを持つと、動いているのはどちらなのだろうと考えてしまう一瞬が訪れる。
都市を巡る部屋、その部屋を巡る僕、考える僕のまぶた。
ビルの窓から眺める都市、そこを走るバス、バスの中の人。
都市を泳ぐ、相対的な世界。

また、もうひとつ。
車窓がおもしろいのは、スピードをある時間で微分的に捉えるとき。
つまり被写体との距離とスピードを観察ができるくらいに少し遅いシャッタースピードで世界を観察するときにスピード感とはどこから発生するのかを考える手がかりになることである。
飛ぶ町並み、構える山。

